個人情報保護実務検定とは?特徴・難易度・メリットまで徹底解説

個人情報保護法が改正されるたびに、企業のコンプライアンス担当者だけでなく、一般のビジネスパーソンにも「個人情報を正しく扱う力」が求められるようになりました。 そんな中で注目されているのが、個人情報保護実務検定です。

本記事では、個人情報保護実務検定の特徴、難易度、メリット、学習方法までを徹底的に解説します。 「個人情報保護の基礎を固めたい」「社内での信頼性を高めたい」「キャリアの幅を広げたい」そんな方に役立つ内容です。

目次

個人情報保護実務検定とは?

個人情報保護実務検定は、全日本情報学習振興協会が実施する民間資格で、個人情報保護法の理解と、企業で個人情報を適切に扱うための実務力を身につけることを目的とした検定です。

特徴まとめ

  • 1級・2級の2段階構成
  • 個人情報保護法の理解+実務対応力を評価
  • オンライン受験・会場受験・CBT受験に対応
  • 年4回実施(5月・8月・11月・2月)

特に、個人情報保護法は改正が続く分野であり、企業としても「最低限の知識を持つ人材」を求める傾向が強まっています。そのため、実務に直結する本検定は、近年ますます注目度が高まっています。

受験するメリット

企業での信頼性が高まる

個人情報保護はどの企業でも必須のテーマ。 総務・人事・営業・コールセンターなど、個人情報を扱う職種では特に評価されます。

コンプライアンス意識の高さを証明できる

法令遵守が求められる現代において、資格を持っているだけで「リスク管理ができる人材」として見られます。

上位資格「個人情報保護士」へのステップアップ

1級とマイナンバー実務検定2級以上を取得すると、試験免除で個人情報保護士に認定される制度があります。

新入社員教育や社内研修にも活用できる

企業の教育担当者が取得することで、社内の情報管理レベル向上にも貢献できます。

どんな人におすすめ?

  • 企業の総務・人事・法務担当者
  • コールセンター・営業職
  • 情報システム部門
  • 個人情報を扱う業務に携わる人
  • コンプライアンスを強化したい企業
  • 法律系資格の入門として学びたい人

特に、個人情報保護法は全ての事業者が対象となるため、中小企業でもニーズが高まっています。

個人情報保護実務検定の資格試験について

分類

民間資格

受験資格

誰でも受験できます。

申込期間

  • 1月下旬~4月中旬
  • 4月下旬~7月中旬
  • 7月下旬~10月上旬
  • 10月中旬~翌年1月中旬

申込方法

インターネットで申し込み出来ます。

試験方式・受験方法

受験方法は柔軟で、ライフスタイルに合わせて選べます。

公開会場試験

全国主要都市の会場でマークシート方式。

オンライン受験

360度カメラを使用し、自宅から受験可能。

CBT試験

全国のテストセンターでパソコン受験。

試験日

  • 5月中旬
  • 8月下旬
  • 11月下旬
  • 翌2月中旬

合格発表

試験より約1ヶ月後

受験料

  • 2級:一般:8,800円(税込)、学割:7,040円(税込)
  • 1級:一般:11,000円(税込)、学割:8,800円(税込)

CBT受験は別途会場費2,000円が掛かります。

試験地

  • 公開試験
    札幌、仙台、東京、横浜、埼玉、千葉、名古屋、大阪、京都、福岡
  • CBT受験
    函館、盛岡、山形、郡山、八重洲、池袋、鎌倉、新潟、富山、福井、甲府、長野、浜松、烏丸、和歌山、山口、博多、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島
  • オンライン受験(自宅など)

試験内容

2級(マークシート:80問/90分)

  • 課題Ⅰ 個人情報保護法の理解
    個人情報保護法総説、個人情報保護法の基本法部分、個人情報に関する義務、個人データに関する義務、個人関連情報に関する義務、保有個人データに関する義務、仮名加工情報取扱事業者等の義務、匿名加工情報に関する義務等、実効性を担保する仕組み等、行政機関等における個人情報等の取扱い
  • 課題Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ
    脅威と対策、組織的・人的セキュリティ、オフィスセキュリティ

1級(マークシート:100問/120分)

  • 課題Ⅰ 個人情報保護法の理解
    個人情報保護法総説、個人情報保護法の基本法部分、個人情報に関する義務、個人データに関する義務、個人関連情報に関する義務、保有個人データに関する義務、仮名加工情報取扱事業者等の義務、匿名加工情報に関する義務等、実効性を担保する仕組み等、行政機関等における個人情報等の取扱い
  • 課題Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ
    脅威と対策、組織的・人的セキュリティ、オフィスセキュリティ、情報システムセキュリティ

合格率

非公開

勉強時間・勉強方法

勉強時間

勉強時間は、人によって異なります。以下は、一つの目安です。

  • 2級:20〜30時間
  • 1級:40〜60時間

勉強方法

独学で合格可能です。

個人情報保護実務検定の書籍

個人情報保護実務検定の書籍を以下のリンクから検索することができます。

役立つサイト

個人情報保護の基礎固めに最適な資格

個人情報保護実務検定は、法律知識と実務力の両方を身につけられる、非常にコストパフォーマンスの高い資格です。

  • 受験資格なし
  • 独学で合格可能
  • 実務に直結
  • 上位資格へのステップアップにも最適

個人情報保護法は今後も改正が続く分野であり、企業としても専門知識を持つ人材を求めています。 「まずは基礎から固めたい」という方にとって、最初の一歩として非常におすすめできる検定です。

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