行政書士とは
個人や事業主の依頼を受けて、官公署に提出する書類(電磁的記録を含む)を作成したり、作成した書類を提出する手続を代理・代行したりします。
契約書など、権利や事実を証明するための書類を代理人として作成したり、書類の作成についての相談にも応じます。
行政書士の魅力・メリット
行政書士は、他の資格にはない独自の魅力があります。代表的なメリットは以下の通りです。
独立開業しやすい国家資格
行政書士は、資格取得後すぐに独立できる珍しい資格です。
初期費用も比較的低く、実務経験がなくても開業可能。
自分のペースで仕事をしたい人には理想的な環境と言えます。
営業先・業務分野が多彩
行政書士の業務は非常に幅広く、得意分野を作りやすいのが特徴。
相続・遺言専門行政書士
許認可申請専門行政書士(建設業、産廃、中小企業向けなど)
国際業務(ビザ・帰化手続き)
企業法務サポート
農地転用や補助金申請サポート
など、自分の興味や市場ニーズに合わせて事務所の方向性を決められます。
法律知識が身に付き、生活にも活かせる
民法・行政法・憲法など、行政書士試験で学ぶ内容は日常生活にも直結します。
トラブル予防や契約の理解など、法律リテラシーが一気に高まります。
行政書士の独占業務
官公署へ提出する書類の作成・代理
- 許認可申請(建設業許可、飲食店営業許可、宅建業免許など)
- 会社設立の書類作成
- 事業の変更届、更新手続き
など、数万種類あると言われる申請書類に対応します。
権利義務に関する書類作成
- 契約書
- 内容証明郵便
- 遺言書原案
- 各種合意書
法的効力のある書類を作成するため、法律に対する深い理解が求められます。
事実証明に関する書類作成
- 会社の議事録
- 財務諸表
- 各種証明書の申請
事実関係を証明する文書を整える重要な役割です。
行政書士の資格試験について
分類
国家資格
受験資格
誰でも受験できる。
申込期間
7月下旬~8月下旬
申込方法
郵送または、インターネットで申し込むことが出来ます。
試験日
11月の第2日曜日
合格発表
1月下旬から2月上旬
受験料
10,400円
試験地
全国47都道府県
試験内容
- 行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46題:択一式及び記述式)
憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、試験を実施する日の属する年度の4月1日現在施行されている法令に関して出題します。 - 行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題:択一式)
政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
合格率
10%~15%前後
勉強時間・勉強方法
勉強時間
行政書士の勉強時間は、一般的に800~1000時間程度と言われています。
勉強方法
独学でも合格は可能ですが、難関資格なので、資格の学校で受講することをお勧めします。
行政書士の書籍
行政書士の書籍を以下のリンクから検索することができます。
予備校(スクール)・通学講座・通信講座
- 資格スクエア
オンライン学習に特化した資格スクエアは、「逆算思考」やAIを活用した学習サポートなど、他社とは一線を画す学習スタイルを提案しています。
行政書士講座では、現役の行政書士や法律専門家が講師を務めています。実務経験に基づいた講義内容は、試験対策だけでなく、将来の実務にも役立つ知識が身につくと好評です。
役立つサイト
- 行政書士試験研究センター
主催団体のサイトです。試験の最新情報をチェック出来ます。
行政書士は独立・法律スキル・安定性を兼ね備えた人気資格
行政書士は、法律系の中でも「実務に強い」「独立しやすい」「需要が高い」という3拍子がそろった資格です。個人向け・企業向けどちらでも活躍でき、自分の裁量で仕事のスタイルを決められます。
企業法務に興味がある
独立して働きたい
法律知識を武器にしたい
人の相談に乗るのが好き
そんな方にとって、行政書士は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
必要な努力は大きいものの、合格すれば一生使える専門資格。
興味がある方は、今日から一歩踏み出してみてください。

