ビジネス実務法務検定とは?難易度・メリット・試験内容まで徹底解説

ビジネスの現場では、契約書、取引条件、個人情報、コンプライアンスなど、「法律」に関わる判断を迫られる場面が日常的に発生します。
しかし、「法律は難しそう」「専門家に任せればいい」と感じているビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

そんな方にこそおすすめしたい資格が、東京商工会議所主催の「ビジネス実務法務検定」です。
本記事では、ビジネス実務法務検定の特徴、級別の難易度、メリット、活かし方、向いている人まで詳しく解説します。

目次

ビジネス実務法務検定(ビジ法)とは?

ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所が主催する公的資格です。 その最大の特徴は、「法学者の養成」ではなく「ビジネスの実践で役立つ法的スキルの習得」を目的としている点にあります。

法律は「法務部」だけのものではない

かつての企業では、法的なトラブルが起きてから法務部や顧問弁護士に相談する「臨床法務」が主流でした。しかし、現在はトラブルを未然に防ぐ「予防法務」や、法律を逆手に取ってビジネスを有利に進める「戦略法務」が求められています。

営業担当者が現場で結ぶ契約、人事担当者が扱う労働問題、マーケティング担当者が意識すべき景品表示法や著作権法。これらすべてがビジ法の出題範囲です。

試験の形式(IBT・CBT方式)

現在、ビジ法はインターネット経由で自宅などで受験するIBT(Internet Based Testing)、または全国のテストセンターで受験するCBT(Computer Based Testing)方式に移行しています。 年2回(シーズン制)実施されており、自分のタイミングで受験しやすいのも魅力です。

ビジネス実務法務検定を取得するメリット

仕事の質が上がる(リスク回避能力が身につく)

契約書のチェックや取引先との交渉など、ビジネスの現場では法律判断が求められる場面が多くあります。 公式サイトでも「正しい法律知識は業務上のリスクを回避し、会社へのダメージを防ぐ」と明言されています。

コンプライアンス対応に強くなる

個人情報漏えいなど、社員の“うっかりミス”が企業に大きな損害を与える時代です。 企業側も「法律知識を持つ社員」を求めており、資格取得は評価につながります。

就職・転職でアピールできる

MS-Japanの解説によると、ビジネス実務法務検定は就職・転職活動で評価される資格として紹介されています。 特に総務・人事・営業事務などバックオフィス系の職種では、法務知識があると即戦力として見られやすいです。

法務以外の職種でも役立つ

  • 営業:契約書の理解、トラブル回避
  • 人事:労働法の理解
  • 総務:会社法・コンプライアンス対応
  • 経営企画:リスク管理

「法律は専門家だけのものではない」という現代のビジネス環境にマッチした資格です。

各級の難易度と対象レベル:どこを目指すべき?

ビジネス実務法務検定には1級から3級まであります。それぞれのレベル感を詳しく見ていきましょう。

3級:法律の「リテラシー」を身につける

3級は、ビジネスパーソンとしての最低限のたしなみを学ぶレベルです。 民法の基礎(売買契約、時効など)や、会社法の仕組み、知的財産権の基礎などを学びます。合格率も高く、1ヶ月程度の集中学習で十分に合格可能です。「法律アレルギーをなくしたい」という方に最適です。

2級:現場の「リーダー」に必須の知識

多くの企業が推奨しているのがこの2級です。 3級よりも内容がぐっと深くなり、具体的な事例(ケーススタディ)を基にした問題が増えます。債権回収の方法や、企業間提携、国際法務の基礎までカバーします。履歴書で「法務知識がある」と自信を持って書けるのは2級からでしょう。

1級:プロフェッショナルの領域

1級は論述式試験があり、難易度が跳ね上がります。単なる暗記ではなく、複雑な事案に対して「どの法律を適用し、どのような論理で解決を導くか」を記述する能力が問われます。法務のスペシャリストを目指す方向けの「称号」に近い資格です。

どんな人におすすめ?

以下のような方に特におすすめです。

  • 法務知識を身につけたい社会人
  • 営業・総務・人事などバックオフィス職
  • 就職・転職でアピールしたい学生
  • コンプライアンス強化を求められる管理職
  • 法務部門を目指す人

ビジネス実務法務検定の試験について

分類

公的資格

受験資格

誰でも受験できます。

申込期間

  • 2級・3級(IBT方式):5月中旬~下旬、9月中旬~下旬
  • 2級・3級(CBT方式):5月中旬~下旬、9月中旬~下旬
  • 1級(CBT方式):11月上旬~中旬

申込方法

インターネットから申し込むことが出来ます。

試験日

  • 2級・3級(IBT方式):6月中旬~7月上旬、10月中旬~11月上旬
  • 2級・3級(CBT方式):6月中旬~7月上旬、10月中旬~11月上旬
  • 1級(CBT方式):12月上旬

合格発表

  • 2級・3級:試験終了後、即時
  • 1級:翌年3月中旬頃

受験料

  • 3級(IBT方式):5,500円(税込)
  • 3級(CBT方式):5,500円(税込)+ CBT利用料2,200円(税込)
  • 2級(IBT方式):7,700円(税込)
  • 2級(CBT方式):7,700円(税込)+ CBT利用料2,200円(税込)
  • 1級(CBT方式):9,000円(税込)+ CBT利用料2,200円(税込)

試験地

  • IBT方式
    自宅などインターネット環境のある場所
  • CBT方式
    全国各地の試験センター

試験内容

3級(多肢選択式・90分)

ビジネス実務法務の法体系、企業取引の法務、債権の管理と回収、企業財産の管理と法律、企業活動に関する法規制、企業活動に関する法規制、企業と従業員の関係、ビジネスに関連する家族法

2級(多肢選択式・90分)

会社取引の法務、債権の管理と回収、会社財産の管理・活用と法律、企業活動に関する法規則、株式会社の組織と運営、会社と従業員の関係、紛争の解決方法、国際法務(渉外法務)

1級

  • 共通問題(2問必須:論述/90分)
    民法および商法を中心に、できるだけ全業種に共通して発生することが考えられる法律実務問題
  • 選択問題(4問中2問選択:論述/90分)
    取引上のトラブルの処理、取引関係に立たない第三者とのトラブルの処理、法務関係の上司や弁護士などの専門家に法的トラブルの顧末・処理方法の報告、予防法務的観点からトラブルになりそうな問題に対応

合格率

  • 3級:70〜80%
  • 2級:30〜50%
  • 1級:10〜20%

勉強時間・勉強方法

勉強時間

勉強時間は、人によって異なります。以下は、目安です。

  • 3級:50〜100時間
  • 2級:100〜150時間
  • 1級:300時間以上

勉強方法

3級・2級は独学でも十分合格可能です。

  • 公式テキスト
  • 過去問題集
  • 通勤・スキマ時間の学習

これらを活用すれば、忙しい社会人でも無理なく学習できます。

ビジネス実務法務検定の書籍

ビジネス実務法務検定の書籍を以下のリンクから検索することができます。

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