マンションの老朽化、住民の高齢化、管理組合の担い手不足。 こうした社会課題が深刻化する中で、近年注目度が高まっている国家資格が「マンション管理士」です。
とはいえ、 「名前は聞くけど、何をする資格なの?」 「難しいって聞くけど本当?」 「取っても役に立たないって噂もあるけど…?」 といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、マンション管理士の役割・難易度・将来性・勉強法まで徹底解説します。
マンション管理士とは
マンション管理の専門家で主にコンサルティング業務を行います。業務内容は、マンションの維持や管理に関する提案や指導、大規模改修工事の計画立案などです。
主な業務は以下の通りです。
- マンション管理費、修繕積立金の管理
- 修繕工事の計画作成、進行
- マンションの管理規約の作成や変更
- 住民間のトラブル解決に向けての予備的交渉
管理業務主任者との違い
マンション管理士とよく比較されるのが「管理業務主任者」です。
| 資格名 | 役割 | 独占業務 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| マンション管理士 | 管理組合のコンサルタント | なし(名称独占) | 難関(合格率8〜12%) |
| 管理業務主任者 | 管理会社の重要事項説明など | あり(独占業務) | 中級(合格率20%前後) |
管理業務主任者は管理会社側の資格で、マンション管理士は管理組合側の資格という違いがあります。
資格取得のメリット
独立開業に向いている
マンション管理士は、個人でコンサルタントとして活動しやすい資格です。 開業コストも低く、マンション管理組合から直接依頼を受けるケースも増えています。
不動産・建築業界での評価が高い
管理会社、デベロッパー、建築会社などで専門知識を証明でき、キャリアの幅が広がります。
将来性が高い
老朽化マンションの増加により、専門家の需要は今後さらに高まると予測されています。
こんな人にマンション管理士はおすすめ
- 不動産・建築・法律分野に興味がある
- 人の相談に乗るのが得意
- 安定した専門資格を持ちたい
- 将来的に独立や副業を考えている
特に、「宅建士取得後の次のステップ」として選ばれることが多い資格でもあります。
マンション管理士の資格試験について
分類
国家資格
受験資格
誰でも受験できます。
申込期間
9月上旬~10月上旬
申込方法
郵送またはインターネットから申し込むことができます。
試験日
11月下旬
合格発表
翌1月上旬
受験料
9,400円
試験地
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市及びこれらの周辺地域
試験内容
120分、50分、四肢択一、マークシート方式
- マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
- 管理組合の運営の円滑化に関すること
- マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
- マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
合格率
10%前後
勉強時間・勉強方法
勉強時間
500時間程度
勉強方法
独学でも勉強できますが、難易度が高いので、スクール等で講座を受講することをお勧めします。
マンション管理士の書籍
マンション管理士の書籍を以下のリンクから検索することができます。
役立つサイト
- 公益財団法人 マンション管理センター
主催団体のサイトです。試験の最新情報をチェック出来ます。
マンション管理士は“知識が武器になる”資格
マンション管理士は、決して簡単な資格ではありません。しかしその分、専門性・信頼性・将来性を兼ね備えた価値の高い国家資格です。
マンションという生活インフラを支える重要な役割を担い、今後も社会的ニーズは拡大していくでしょう。長期的なキャリア形成を考えている方にとって、マンション管理士は非常に魅力的な選択肢といえます。
「知識で人を支える仕事がしたい」
そんな思いを持つ方は、ぜひマンション管理士への挑戦を検討してみてください。

