Wordを使う機会は、学生・社会人を問わず、ほぼすべての人に訪れます。レポート、企画書、議事録、マニュアル、チラシ、履歴書…。文書作成スキルは、どんな職種でも避けて通れない“現代の読み書き能力”と言っても過言ではありません。
その「Wordスキル」を客観的に証明できる資格が、MOS(Microsoft Office Specialist)ワードです。
本記事では、MOSワードの特徴、難易度、メリット、試験範囲、勉強法まで徹底的に解説します。
これから受験を考えている方はもちろん、スキルアップを検討している社会人にも役立つ内容です。
MOS Wordとは?|世界共通で通用するMicrosoft公式資格
MOS(Microsoft Office Specialist)とは、Microsoft社が公式に認定している、Office製品の操作スキルを証明する国際資格です。
その中でも「MOS Word」は、Word(ワード)に関する知識・操作スキルを客観的に証明できる資格として、非常に高い認知度を誇ります。
Wordは、
- ビジネス文書
- 報告書
- 議事録
- マニュアル
- 契約書
など、あらゆる業界・職種で使われる必須ツールです。
MOS Wordは「Wordが使えます」という曖昧な自己申告ではなく、第三者が認定する形でスキルを証明できる点が最大の特徴です。
MOS Wordを取得するメリット
業務効率が格段にアップする
「Wordは自己流で使える」という方も多いでしょう。しかし、MOSの学習過程では、これまで知らなかった「知っていると数分の作業が数秒で終わる」ショートカットキーや便利機能を体系的に学べます。結果として、ムダのない手順で高品質な文書を作成できるようになり、残業の削減にも繋がります。
世界共通のスキル証明である
MOSは「国際資格」です。日本国内だけでなく、世界各国で通用するスキル証明として認められています。グローバルに活躍したい方や、外資系企業への就職・転職を考えている方にとっては、大きなアドバンテージとなります。
MOS Wordのレベル構成|一般レベルとエキスパート
MOS Wordには、次の2つのレベルがあります。
Word(Associate/一般レベル)
- Wordの基本操作を中心に出題
- 文書作成、編集、書式設定、表や画像の挿入など
- 初心者〜中級者向け
Word Expert(エキスパート)
- より高度で実務的な操作が出題
- スタイル、テンプレート、差し込み印刷、長文文書の管理など
- 事務職・管理職・Wordを仕事で使う人向け
初めてMOSに挑戦する方は、まず一般レベル(Associate)から受験するのがおすすめです。
MOS Wordはこんな人におすすめ
- 事務職を目指している人
- 転職でスキル証明が欲しい人
- パソコン操作に自信を持ちたい人
- 社会人としての基礎力を高めたい人
- 就活・再就職を有利に進めたい人
MOS Wordの資格試験について
分類
民間資格
受験資格
特にありません。年齢・国籍を問わずどなたでも受験できます。
申込期間
- 随時試験:各認定試験会場へお問合わせください(3営業日~1週間前)
- 全国一斉試験:試験日の約1ヶ月~1ヶ月半前から申込み開始
申込方法
インターネットで申し込みできます。
試験日
- 随時試験:各試験会場が設定した日程
- 全国一斉試験:毎月1回
合格発表
試験終了直後に判定されます。
受験料
- 一般価格:12,980円
- 学割価格: 9,680円
試験地
- 随時試験:全国約1500の試験会場より選択
- 全国一斉試験:全国 約30の受験地域より選択
試験形式
コンピュータ試験(CBT方式)
試験内容
Word(一般レベル)
- 文書の管理
文書内を移動する
文書の書式を設定する
文書を保存する、共有する
文書を検査する - 文字、段落、セクションの挿入と書式設定
文字列を挿入する
文字列や段落の書式を設定する
文書にセクションを作成する、設定する - 表やリストの管理
表を作成する
表を変更する
リストを作成する、変更する - 参考資料の作成と管理
脚注と文末脚注を作成する、管理する
目次を作成する、管理する - グラフィック要素の挿入と書式設定
図やテキストボックスを挿入する
図やテキストボックスを書式設定する
グラフィック要素にテキストを追加する
グラフィック要素を変更する - 文書の共同作業の管理
コメントを追加する、管理する
変更履歴を管理する
Word(エキスパート)
- 文書のオプションと設定の管理
文書とテンプレートを管理する
共同作業用に文書を準備する
言語オプションを使用する、設定する - 高度な編集機能や書式設定機能の利用
文書のコンテンツを検索する、置換する、貼り付ける
段落レイアウトのオプションを設定する
スタイルを作成する、管理する - ユーザー設定のドキュメント要素の作成
文書パーツを作成する、変更する
ユーザー設定のデザイン要素を作成する
索引を作成する、管理する
図表一覧を作成する、管理する - 高度なWord機能の利用
フォーム、フィールド、コントロールを管理する
マクロを作成する、変更する
差し込み印刷を行う
合格率
70〜80%前後
勉強時間・勉強方法
勉強時間
勉強時間は、人によって異なります。以下は、一つの基準です
30〜50時間程度
勉強方法
独学で取得できます。
MOS Wordの書籍
MOS Wordの書籍を以下のリンクから検索することができます。
役立つサイト
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
主催団体のサイトです。試験の最新情報をチェック出来ます。
MOSワードは「最もコスパの良い資格」のひとつ
MOSワードは、 「実務で使えるスキル」×「履歴書で評価される資格」 という、非常にコスパの良い資格です。
Wordを使うすべての人にメリットがあり、 学習内容がそのまま日常業務に直結する点も魅力。

