ビジネスシーンや学校、さらには副業・フリーランスの現場においても、「分かりやすいプレゼン資料を作れる人」は高く評価されます。その中核を担うのが、言うまでもなく Microsoft PowerPoint です。
しかし実際には、
- 「自己流で使っていて、正しい操作か分からない」
- 「資料は作れるが、評価されるレベルか不安」
- 「スキルを客観的に証明できるものが欲しい」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな方に強くおすすめしたい資格が、MOS PowerPoint(Microsoft Office Specialist PowerPoint)です。本記事では、MOS PowerPointの概要から、試験内容、難易度、勉強方法、取得メリットまでを詳しく解説します。
MOS PowerPointとは?
MOS(Microsoft Office Specialist)とは、Microsoft社が公式に認定する、Office製品の利用スキルを証明する国際資格です。その中でも MOS PowerPoint は、PowerPointを使ったプレゼンテーション作成スキルを客観的に証明できる資格として、多くの企業や教育機関で評価されています。
MOS PowerPointのメリット
業務効率の大幅な向上
自己流の操作では、「あれ、この設定どこだっけ?」とメニューを探す時間が多く、資料作成に膨大な時間を費やしがちです。
MOSの勉強を通して、リボンの機能が頭に入り、ショートカットキーや効率的な手順を習得します。その結果、
- スライド1枚の作成時間が1/3に短縮
- 図表やグラフの挿入・編集が一瞬で完了
- 資料全体の統一感を数クリックで実現
これにより、資料作成にかかっていた時間を、企画内容を考える時間、顧客への提案を練る時間に充てることができるようになります。
説得力と信頼性の高い資料が作れる
MOSの学習は、PowerPointの全機能を知る機会を与えてくれます。特に、以下のような機能の習得は、資料の質を劇的に向上させます。
- スライドマスター: 資料全体のデザインを一括管理し、プロ仕様の統一感を生む。。
- グラフ・SmartArtの高度な編集: 複雑なデータも一目で理解できるビジュアル化スキルを身につける。
質の高い資料は、あなたの提案の説得力を高め、プレゼンターとしての信頼性を向上させます。
自信を持ってPCスキルを語れる
「PCスキルはどの程度ですか?」という質問に、「まあ、人並みには…」と曖昧に答える必要はもうありません。
「MOS PowerPointの資格を持っています。特に、スライドマスターを活用したテンプレート作成や、データに基づいたグラフの編集・視覚化が得意です」と、具体的なスキルレベルを自信を持って答えられるようになります。この自信は、仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えます。
MOS PowerPointの資格試験について
分類
民間資格
受験資格
特にありません。年齢・国籍を問わずどなたでも受験できます。
申込期間
- 随時試験:各認定試験会場へお問合わせください(3営業日~1週間前)
- 全国一斉試験:試験日の約1ヶ月~1ヶ月半前から申込み開始
申込方法
インターネットで申し込みできます。
試験日
- 随時試験:各試験会場が設定した日程
- 全国一斉試験:毎月1回
合格発表
試験終了直後に判定されます。
受験料
- 一般価格:12,980円
- 学割価格: 9,680円
試験地
- 随時試験:全国約1500の試験会場より選択
- 全国一斉試験:全国 約30の受験地域より選択
試験形式
コンピュータ試験(CBT方式)
試験内容
PowerPoint(一般)
- プレゼンテーションの管理
スライド、配布資料、ノートのマスターを変更する
プレゼンテーションのオプションや表示を変更する
プレゼンテーションの印刷設定を行う
スライドショーを設定する、実行する
共同作業用にプレゼンテーションを準備する - スライドの管理
スライドを挿入する
スライドを変更する
スライドを並べ替える、グループ化する - テキスト、図形、画像の挿入と書式設定
テキストを書式設定する
リンクを挿入する
図を挿入する、書式設定する
グラフィック要素を挿入する、書式設定する
スライド上の図形を並べ替える、グループ化する - 表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入
表を挿入する、書式設定する
グラフを挿入する、変更する
SmartArt を挿入する、書式設定する
3Dモデルを挿入する、変更する
メディアを挿入する、管理する - 画面切り替えやアニメーションの適用
画面切り替えを適用する、設定する
スライドのコンテンツにアニメーションを設定する - アニメーションと画面切り替えのタイミングを設定する
合格率
80%前後
勉強時間・勉強方法
勉強時間
- PowerPointにある程度慣れている方: 2週間~1ヶ月(1日1~2時間)
- PowerPoint初学者の方: 1.5ヶ月~2ヶ月(1日1~2時間)
勉強方法
独学で取得できます。
MOS PowerPointの書籍
MOS PowerPointの書籍を以下のリンクから検索することができます。
役立つサイト
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
主催団体のサイトです。試験の最新情報をチェック出来ます。
MOS PowerPointは「使えるスキル」を証明できる資格
MOS PowerPointは、単なる知識資格ではなく、実務で本当に役立つスキルを証明できる資格です。
- 難易度は高すぎず、努力が結果に直結
- 勉強内容がそのまま仕事に活きる
- 履歴書・職務経歴書で明確な強みになる
「PowerPointを使える人」から「PowerPointを武器にできる人」へ。
その第一歩として、MOS PowerPointへの挑戦は非常に価値があります。
これからスキルアップを目指す方は、ぜひMOS PowerPointの取得を検討してみてください。

