IT業界を目指す人なら、一度は耳にしたことがある国家資格「基本情報技術者試験(FE)」。情報処理技術者試験の中でも“登竜門”的な存在であり、IT初心者からエンジニア志望の学生、さらには社会人のスキルアップまで、幅広い層に選ばれている人気資格です。
この記事では、IT系のキャリアを真剣に考えている全ての方へ、この基本情報技術者試験の魅力から、最新の試験制度まで徹底的に解説します。
基本情報技術者試験とは
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識が試されます。
試験範囲を学習することでITを戦略的に活用できる能力が身につけることができます。
試験方式は、CBT(Computer Based Testing)方式を採用しています。
ITエンジニアの「登竜門」たる所以
FE試験は、単なる知識の有無を問う試験ではありません。ITエンジニアとしてキャリアをスタートさせる際に、「プログラミング、ネットワーク、データベースといった技術的な基礎」と、「情報セキュリティ、経営戦略、プロジェクトマネジメントといったビジネスに関する基礎」の両方をバランス良く理解し、それを具体的な問題解決に応用できる能力があることを評価します。
合格することで、「私はITエンジニアとして、これから専門性を深めていく土台ができています」と自信を持って言えるようになります。
基本情報技術者試験を取るメリット
基本情報を取得する価値は非常に高く、以下のようなメリットがあります。
ITエンジニアの基礎力を証明できる
プログラミングだけではなく、ネットワーク・データベース・セキュリティまで体系的に理解していることを示せるため、企業側の評価が高い資格です。
就職・転職に有利
IT企業の求人では「基本情報技術者試験合格者歓迎」と記載されることも多く、書類選考でもアピールポイントになります。
会社によっては資格手当が出る
企業によっては毎月1万円前後の資格手当を支給するところもあり、取得することで収入アップにつながります。
スキルアップのきっかけになる
幅広いIT知識を吸収できるため、インフラ・開発・セキュリティなど、方向性を決める土台にもなります。
応用情報技術者試験のステップになる
より上位資格の応用情報に進む際、「基本情報で学んだ内容」がしっかり生きてきます。
キャリアパスにおける優位性
就職・転職活動
IT系企業はもちろん、一般企業のシステム部門やIT企画部門においても、「ITの基礎が固まっている」ことの強力な証明となります。特に未経験からの転職では、大きなアピールポイントです。
社内評価・昇格
多くの企業で、昇格・昇進の要件や資格手当の対象とされています。
上位資格へのステップ
応用情報技術者試験(AP)や、さらに専門的な情報処理安全確保支援士などの高度試験へ進むための土台となります。
基本情報技術者試験の資格試験について
分類
国家資格
受験資格
誰でも受験できます。
申込期間
随時
申込方法
インターネットで申し込むことができます。
試験日
随時
合格発表
毎月15日前後
受験料
7,500円
試験地
全国各地
試験内容
| 科目 | 試験時間 | 出題形式 | 設問数 | 内容 |
|---|---|---|---|---|
| 科目A | 90分 | 多肢選択式(四肢択一) | 60問 | テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系 |
| 科目B | 100分 | 多肢選択式(多肢選択) | 20問 | アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティ |
合格率
40%前後
勉強時間・勉強方法
勉強時間
初学者であれば、平均200時間前後とされています。
勉強方法
合格率が40%以上であることからも、参考書を使った独学でも十分に合格を目指せる試験とされています。
基本情報技術者試験の書籍
基本情報技術者試験の書籍を以下のリンクから検索することができます。
役立つサイト
- 独立行政法人 情報処理推進機構
主催団体のサイトです。試験の最新情報をチェック出来ます。
基本情報技術者試験は“ITの基礎力”を証明できる最良の資格
基本情報技術者試験は、ITの基礎を総合的に学べる、まさに“万能”と言える資格です。
IT未経験でも挑戦しやすい
就職・転職に有利
エンジニアへの第一歩に最適
学べる内容が直接スキルアップにつながる
というメリットがあるため、これからIT業界で働きたい方には強くおすすめできます。
「何から勉強していいのか分からない…」「ITを基礎から学びたい」という方こそ、基本情報技術者試験は絶好のスタートになります。
ぜひ、この機会に挑戦してみてください!

