企業経営の高度化が進み、経営者や管理職に求められるスキルは年々複雑化しています。そんな中で注目されているのが、日本経営管理協会(JIMA)が認定する「経営管理士」。 経営コンサルタントとしての専門性を証明する民間資格でありながら、公益社団法人全日本能率連盟(全能連)の認証を受けている点で、他の民間資格とは一線を画しています。
本記事では、資格の特徴、取得方法、難易度、活かし方まで徹底的に解説します。
経営管理士とは
経営管理士は、日本経営管理協会(JIMA)が認定する「経営実務の専門家」であることを証明する資格です。
昭和30年の協会創立以来、長い歴史の中で磨かれてきた伝統ある資格で、経営コンサルタントとしての専門性を示す称号として高く評価されています。
公的団体による認証を受けた信頼性の高い資格
経営管理士は、全能連が定める「マネジメント関係資格称号に関する認証規約」に基づき、審査の結果、基準に適合していると認められた資格です。 これは、民間資格の中でも特に信頼性が高いことを意味します。
名刺に記載できる“経営の専門家”称号
資格保有者は名刺に「経営管理士」と記載できます。 コンサルタントとしての信頼性を高めたい人にとって、大きなアピールポイントになります。
経営管理士を取得する4つの大きなメリット
「民間資格だから取っても意味がないのでは?」と考えるのは早計です。経営管理士には、独学では得られない多くのメリットがあります。
経営コンサルタントとしての社会的信頼
「経営に詳しい」と口で言うのは簡単ですが、第三者機関であるJIMAからの認定があることで、クライアントや勤務先に対して客観的なスキルの証明になります。特にフリーランスのコンサルタントや、士業(税理士・行政書士など)とのダブルライセンスを考えている方には、強力な肩書きとなります。
幅広い経営知識の体系的習得
経営管理士の試験範囲は、経営戦略から財務会計、労務管理、情報管理まで多岐にわたります。断片的な知識ではなく、経営の全体像を「体系的」に学べるため、管理職への昇進を目指す方や、起業を考えている方にとっての指針となります。
有力な人脈ネットワークへの参加
経営管理士の資格を取得し、日本経営管理協会の会員(正会員)になると、全国の経営コンサルタントや企業経営者との交流が可能になります。定期的な研修会や支部活動を通じて、最新の経営手法を学んだり、ビジネスチャンスを広げたりできる点は、この資格の隠れた最大のメリットと言えるでしょう。
行政書士などの専門職との親和性
実は、行政書士などの士業の方が、自身のコンサルティング業務の付加価値としてこの資格を取得するケースが非常に多いです。許認可申請などの手続き業務だけでなく、「経営そのもののアドバイザー」としてクライアントを支援できるようになるからです。
経営管理士はどんな人に向いている?
- 経営コンサルタントとして独立したい人
- 企業の管理職としてスキルを高めたい人
- 経営の体系的な知識を身につけたい人
- 名刺に記載できる信頼性の高い資格が欲しい人
- 実務経験を活かしてキャリアアップしたい人
特に、実務経験を積んだ30〜50代のビジネスパーソンに人気があります。
経営管理士の資格試験について
分類
民間資格
受験資格
- 大学または旧制高等専門学校を卒業した者もしくはこれに準ずる者
- 経営管理に関する研究者もしくはコンサルタントとして相当の経験を有する者
- 企業・団体等の経営者・管理者・専門職として相当の経験を有する者
取得方法
経営管理士は、一般的な資格のように筆記試験に合格すれば取得できるものではありません。 JIMAが実施する審査を段階的にクリアする必要があります。
経歴審査
大学卒業や経営に関する実務経験など、一定の経歴が求められます。
小論文の提出
経営に関するテーマで小論文を提出します。 論理的思考力や経営知識が問われる重要なステップです。
面接審査
資格審査委員会による面接が行われ、経営に関する知識や実務経験、コンサルタントとしての適性が評価されます。
経営管理士研修の受講
JIMAが実施する研修講座を受講する必要があります。 経営管理の基礎から実践まで体系的に学べる内容で、実務に直結するスキルが身につきます。
入会と同時に資格付与
審査に合格すると、JIMAへの入会と同時に「経営管理士」の称号が付与されます。
受験料
- 入会金:10,000円
- 資格審査料:22,000円
- 資格認定料:22,000円
- 初年度会費:21,000円
- 初年度合計:94,800円
- 2年目以降の年度会費:42,000円
(入会金、会費以外は消費税込)
経営管理士の書籍
経営管理士の書籍を以下のリンクから検索することができます。
役立つサイト
- 一般社団法人 日本経営管理協会 (JIMA)
主催団体のサイトです。試験の最新情報をチェック出来ます。
経営管理士は“実務経験を活かしてキャリアを伸ばしたい人”に最適
経営管理士は、単なる知識試験ではなく、実務経験・論理的思考・コミュニケーション力など総合的な能力が評価される資格です。 経営の専門家としての信頼性を高めたい人にとって、非常に価値の高い資格と言えるでしょう。

